
Amazon.com デトロイト?オンライン小売業者がモーターシティに店舗を構える可能性を示唆する報道
ジョン・クック著
Amazon.comはすでにシアトルで急成長を遂げており、優秀なソフトウェア開発者やエンジニアを可能な限り獲得している。しかし、このオンライン小売大手は太平洋岸北西部だけでは満足できないかもしれない。そこで、さらなる人材獲得のため、意外な場所、デトロイトへと向かっているようだ。
そうです、フォード、ポンティアック、ビュイックの生産で知られる荒廃した町に、新しい Amazon.com ソフトウェア開発センターが建設されるかもしれません。
デトロイト・フリー・プレス紙は本日、Amazon.comの求人広告について報じました。同社がデトロイトでソフトウェア開発者を募集しているようです。求人広告の1つには次のように書かれています。
Amazonセラーエクスペリエンスチームでは、アプリケーションとサービスのグローバル展開を推進し、セラーとバイヤーが共に利用するAmazonプラットフォームの構築に携わる、経験豊富なエンジニアを募集しています。セラーエクスペリエンス向上のためのスケーラブルなフレームワークの開発に携わり、Amazonの開発チームと連携して、彼らのサービスをAmazonのアプリケーションおよびプラットフォームに統合していただきます。
今年、マサチューセッツ州ケンブリッジにひっそりと新しいソフトウェアエンジニアリングセンターをオープンしたAmazon.comは、来月デトロイトで就職フェアを開催する予定だと報じられている。
さて、あなたも私と同じように、「なぜデトロイトなのか?」と自問しているかもしれません。
近年、この荒涼としたラストベルト都市は、ちょっとした再興を遂げつつある(Inc.誌の記事「モーターシティはいかにして活気を取り戻したか」を参照)。他のテクノロジー企業も進出しており、例えばTwitterは最近、デトロイトのダウンタウンにオフィスを開設する計画を発表した。
しかし、ボストン、サンフランシスコ、シアトルといったテクノロジーハブと競争するには、まだ道のりは長い。しかし、たまたまアナーバーから西へ約30分のところに、非常に大きな大学がある。そして、アマゾンの世界制覇戦略を考えると、もしかしたら自動車販売にも乗り出すかもしれない。
デトロイト・フリー・プレスのビジネス記者キャサリン・ヤングは次のように書いている。
デトロイトにハイテク企業のアマゾンが進出すれば、長年疲弊してきたこの都市をテクノロジーハブへと変貌させる取り組みに大きな弾みがつくだろう。また、アマゾンなどのインターネットショッピングサイトでのオンライン購入に対する売上税の徴収を求めてきた州内の実店舗型小売業者にとって、新たな攻撃材料となるだろう。
デトロイト・フリー・プレスの記事を読んだ読者の中には懐疑的な者もおり、失業中のソフトウェア開発者をどこで見つけるのかと疑問を呈する者もいる。