
ワシントン、教育者向け技術ロードマップを発表:「AIは既に存在し、減速は選択肢ではない」
リサ・スティフラー著

ワシントン州は今週、公立学校での人工知能の利用について教育者、生徒、家族を導くロードマップを発行した5番目の州となった。
州の公立学校長事務所(OSPI)は、AIやますます普及しているチャットボットの使用を禁止するのではなく、ツールを思慮深く人間中心で使用するよう促している。
「この技術が産業、コミュニティ、科学、職場に革命を起こす中、私たちの責任は、学生と教育者がこれらのツールを責任ある、倫理的かつ安全な方法で使用できるように準備することです」とワシントン州教育長のクリス・レイクダル氏は新しいガイドの紹介で述べた。
この文書では、AI、生成AI、大規模言語モデルについて解説しています。また、これらの技術の限界についても注意を促しています。さらに、「人間 → AI → 人間」というアプローチを推奨しています。これは、人間の探究から始め、AIツールを適用し、その結果を評価・編集することを意味します。
州内の学区は、急速に進化し、ますますアクセスしやすくなっているこの技術への対応に苦慮しており、一部の学区や教育者はその使用を禁止しようとしている一方で、他の学区や教育者はその応用を実験している。
この新しいガイドラインは、何らかの指針を示し、AI が盗作や不正行為の手段に過ぎないのではないかという懸念を和らげるのに役立つ可能性がある。そして、初期の調査では、そうした懸念は現実のものになっていないことが示唆されている。
この文書には、次のようなテクノロジの使用例が記載されています。
- 授業計画とテストの作成
- 学習教材を複数の言語に翻訳する
- 個別教材の開発
- 生徒の創造性を支援する
- 生徒の批判的思考力の育成を支援する
- 一部の管理業務を自動化する
このフレームワークには、生徒のプライバシーの管理、AI ツールへの公平なアクセスの確保、地域の AI ポリシーの作成に関する指示、この分野の教育者の専門能力開発の重要性に関するアドバイスが含まれています。
全体的なメッセージは、AI とそれが駆動するツールは教育から排除することはできないので、教育者は AI を活用する方法を学んだほうがよいということです。
「AIはここにある」とレイクダル氏は書いている。「減速するという選択肢はない。」