
ChefはChef AutomateとオープンソースDevOps製品間の連携を強化した
トム・クレイジット著

クラウドベースのソフトウェア開発会社 Chef は、Chef Automate のリリースから 1 年も経たないうちに、ChefConf 2017 の開幕に合わせて、主力製品内でのコードテストおよびアプリ構築プロジェクトである InSpec と Habitat のサポートを強化しました。
シアトルに拠点を置くChefは、クラウドサービスやハイブリッドクラウド環境上でアプリケーションを開発する企業が、Chef Automate製品を用いてアプリケーションの構築、管理、デプロイを行えるよう支援しています。同社は火曜日にオースティンで、InSpecおよびHabitatオープンソースプロジェクトとChef Automateの緊密な連携を発表する予定です。
「当社は、組織の現在の状況を支援していますが、将来への架け橋を提供し、組織がそれらの環境全体にソフトウェアを配信する方法を示しています」と、Chef の最高マーケティング責任者であるケン・チェイニー氏は、ChefCon に先立つインタビューで述べています。
Chef Automateユーザーは、InSpecのテクノロジーを通常のワークフローで直接利用し、Chef Automateで開発されたアプリケーションがコンプライアンスとセキュリティルールに準拠していることを確認できるようになりました。オンプレミスとクラウド環境にアプリをデプロイするためのオープンソースプロジェクトであるHabitatも、Chef Automateダッシュボードに統合されました。
両オープンソースプロジェクトには、いくつかの新機能も追加されました。InSpecは、Amazon Web Services、Microsoft Azure、VMware vSphere上で実行されるアプリケーションのコンプライアンスを評価できるようになりました。これは、Chefの旧来のコンピューティング環境と新旧のコンピューティング環境を橋渡しする戦略の一環です。また、Habitatは、コンテナにアプリをパッケージ化するためのツールや、ビッグデータ分析、ミドルウェア、データベース向けにパッケージ化されたアプリを複数のプラットフォームに展開するためのツールを追加しました。
老舗企業は、古いアプリケーションをクラウドサービスに移行するという現実に苦戦しており、Chefやライバル企業のPuppetといった企業に、プロセス全体を壊すことなく最新の開発手法を活用できるツールを求めています。多くのエンタープライズコンピューティング企業と同様に、Chefはオープンソースプロジェクトをベースに製品(Chef Automate)を商用化しようとしています。今回の場合は、主力のChefプロジェクトを含む3つのプロジェクトです。
Chef の Nell Shamrell-Harrington が 6 月に開催される GeekWire Cloud Tech Summit に出席し、DevOps の歴史と将来について説明します。